「コメ海外市場拡大戦略プロジェクト」31年産輸出用米推進マッチングイベントに参加してきました。日本の米需要は毎年10万トンずつ減少しており、将来に向けた市場を切り開くために海外への輸出は不可避の時代となっています。一方、海外で米需要は伸びており、日本食レストランは増えています。しかし、そこで主に使われているお米は海外産米であって、日本産米ではありません。米国産米をはじめとする海外産米と日本産米との価格差は6倍から10倍あるともいわれており、海外の日本食レストランに日本産米が採用されるには高いハードルが存在します。現地では米だけなく、水や炊き方などをセットでプロモーション活動する努力もなされています。訪日外国人が増えるにしたがって本物の和食を志向することも今後は増えてくると思いますが、海外市場ではブランド米よりコストパフォーマンスの高い米が求められています。海外市場を切り開くにはそれ相応の覚悟が必要となってくると感じました。西部開発農産が30年先も存続するにはどうするべきなのか、今は苦しくとも時間をかけて考えていきたいと思います。