JETROセミナー

JETRO(日本貿易振興機構)のセミナーに参加してきました。日本とEUのEPAやTPP11の発効が近づいてきましたが、今後はEUとオセアニア、カナダとのビジネスチャンスが出てくるものと思われます。しかし、日本の農産物については輸出がまだ非常に少ないので海外で日本の存在感はないに等しい状況です。海外で増えている日本食レストランも大部分は中国人や韓国人が経営しているもので本物の和食には程遠いものであることが分かりました。しかし、イタリアは万博をきっかけに日本への関心が高まり、訪日イタリア人が増えていることによって今後は本物の和食に対するニーズが出てくるものと思われます。同様にドイツでは家庭での寿司が浸透しており、回転ずしの店も増えているとのことですが、使われている米はイタリア産・米国産・スペイン産であったり、家庭ではバスマティ米であったりする現状です。メガFTAが相次ぐことで関税が撤廃され、今後は海外からも農産物が流入してくることでしょう。日本も人口減少時代に入り、これまでのように内需に依存できなくなってくるので海外でどういうビジネスができるのか、真剣に考えていかなければならない時代に入ってきていると思いました。JETROの人の話では、岩手の米は米国向けが輸出として一番多いと聞きました。和牛は香港・シンガポール・米国へ輸出しているそうです。国によって規制が異なっていたり、輸送距離によって運賃も違うのでどの国とどういうビジネスができるのかを探っていきたいと思いました。