西部開発農産の小麦「銀河のちから」を使ってパンを製造している北萩寮さんでパンの製造工程を見学させていただきました!超強力粉「銀河のちから」を100%使用したパンを作るコツは低温長時間冷蔵による発酵にあります。銀河のちからは高蛋白質でストレート法などの発酵法ではパンが硬くなってしまいます。この発酵法は特許申請するということなので詳しくは書けませんが、低温長時間冷蔵法によってグルテンの質が良くなるようです。前日にパンの種を作っておき、一晩、この長時間冷蔵法で発酵させます。そして、翌朝、少し小麦粉を足してちぎりながらミキシングにかけます。発酵時間は長くなりますが、ミキシングはストレート法の半分以下の時間で済みます。ミキシング後に寝かせる時間もストレート法の1/3くらいで成形に入ることができます。成形後、発酵、焼成で食パン、ワンローフ、菓子パン、惣菜パンなど何種類もパンを手際よく作っていきます。パン屋さんの場合、現行の発酵をストレート法から変更することに現場は抵抗があるものですが、この低温長時間冷蔵法で作業はずっと楽になると思います。パン屋さんの仕事は明け方、早朝からパン作りに励むのが普通ですが、この方法であればそれほど早くに来て作業しなくてもよくなります。家庭用でもこの長時間冷蔵法でパンのレシピを公開している人が出ています。弊社の小麦粉もこの方法とともにホームベーカリーなど家庭用パンを忙しい人でも作れることを今後、啓もうしていきたいと思います。それにしても沢山の種類のパンを午前中だけでこんなに効率よく作れるとは感心しました。帰りに食パンをお土産にもらい、北萩寮のベーカリーショップ「ikoi」に立ち寄っていくつかのパンを買って帰りました。安心・安全でおいしいパンが食べられる幸せを実感しました。「家でも簡単に作れる出来立てのパン」が今年の弊社の小麦粉販売促進のテーマですのでこれからの展開をお楽しみに!