東北農研市民講座に参加してきました。東北農研は国立研究開発法人で、農業・食品産業技術総合研究機構、東北農業研究センターというのが正式名称です。食と農のイノベーションを目指し、様々な研究開発を行っており、当社も密接に連携しています。個人的に今回が初めての訪問で市民講座のテーマが「農産加工品の開発で失敗しないためにはどうすればいい?」という興味深いものだったので参加してきました。農水産事業者は6次産業化には積極的に取り組む傾向ですが、失敗も多いというのが実情だそうです。ニーズ(例:のどが乾いた)とウォンツ(例:炭酸ジュース・お茶・ビールなど)の違いといった基本的な説明に続いて講演者自身の陸前高田での「紫黒米・ゆずを使った大福」の商品化体験を例に講演が行われました。消費者ニーズを踏まえて生産、加工、流通・販売の各段階に工夫することや商品企画、内部評価、外部評価、テスト販売で注意すべき点、事前の検討を十分に行って商品化する手法や価格の決め方など参考になる話を聞くことができました。併せて紫黒米の試食会やお土産に紫黒米餅品種「紫こぼし」と赤米餅品種「夕やけもち」をもらいました。これまでどちらかというと生産よりの話が多い市民講座と思っていましたが、このようなビジネスよりの話を聞くことができたのが意外でした。東北農研のイベント・セミナーには今後も注意してみていかなければならないと思いました。