JapanマーケティングWeek

 幕張メッセでJapanマーケティングWeekが開催され、見学してきました。年3回開催で、販促、Web販促、営業支援、看板・ディスプレイ、店舗運営、広告宣伝、海外プロモーションのゾーンに分かれており、最近は見どころの多い展示会です。昨年秋は東京ビッグサイトでの開催に続き、セミナーの聴講を兼ねて見学してきました。デジタルマーケティングの先進企業の取り組みや、集客に成功しているUSJ、カップヌードルミュージアム、Jリーグや横浜DeNAなどの成功事例の話は非常に参考になりました。

 多大な宣伝広告費をかけて新規顧客を集客するコストは増大する一方で、新規顧客を常連客に育成できなければ費用対効果が見合わないのが現代です。集客にはどの会社も苦労しており、1回は来店するが、いかに2回目の来店、3回目の来店でお客様を常連客に定着させるかの施策に頭を悩ませています。一度集客したお客様の情報をいかに上手く収集し、個人情報を保護しながら、その情報をもとにいかに適切な情報を提供してお客様とのつながりを維持・発展させていくかは企業にとって最重要課題といえます。

 集客に成功している企業は、絶え間ないアイデアと実行力で失敗を恐れず、果敢に取り組み、失敗から学習しています。これは一人だけでやるのはムリで、組織風土に起因していると思いました。口だけで何もしない、茶坊主な組織風土ではチャレンジは起きませんし、学習することはなくなってしまいます。日本の組織風土は失敗に対して厳しすぎ、一般的に自由なアイデアや絶え間ない実行力は生まれにくいと言われており、閉塞感のひとつの要因となっているのではないかと思いました。

 デジタルマーケティングの先進事例の紹介では、SNSツールの進化や、動画などのコンテンツマーケティングの進展、マーケティングオートメーションの事例など、新しい情報を得ることができました。中小企業は大企業のようなリソースがないので、大企業の先進事例から学んで、どれが自社に取り入れていけるかを考えていかなければなりません。デジタルマーケティングの分野は最先端であり、日進月歩で進化しており、様々なビジネスが派生しているので、これらの事例は多くの考えるヒントを与えてくれます。弊社も焦らず、着実に前進し、取り組んでいきたいと思います。